海辺のドライブ八幡浜②~ちゃんぽん 

ちゃんぽん御三家 ロンドン

さて、今回の海辺のドライブ、最終目的の八幡浜(やわたはま)チャンポン。

今回は、商店街にある八幡浜ちゃんぽん御三家の1つ「ロンドン」へ行ってきた。

八幡浜商店街

昭和の喫茶店と昭和の食堂が入り混じったような店内にお昼時ということもあって人が入れ替わり入ってくる。子連れも大人お一人様も入りやすいお店だ。

2階の和室は商店街を見下ろせる窓があり、懐かしい気持ちにさせてくれる。小さな子供がチャンポンを食べながら「おいしい!おいしい!」と叫んで喜んでいる・・・長く働いていると思われるようなおばあちゃん達・・・現代と過去が行き来するようなノスタルジーを感じる。

オムレツがあったりカツ丼やエビフライがあったり(もちろんうどんも)普段着気分でとても心地よい。一杯630円。大盛りもある(730円)。

ロンドン 八幡浜ちゃんぽん

ご当地グルメ 八幡浜ちゃんぽん

B級ご当地グルメとして八幡浜チャンポンは愛媛ではとても有名である。

色んな場所でチャンポンが食べれる。地元の人に聞くとそれぞれに気に入った店があるそうだ。公式のチラシでみるだけで、なんと32軒もチャンポンの店がある。

この中には、八幡浜チャンポン発祥の店「丸山」は載っていないので、計33軒。

他にも八幡浜周辺の食堂ではチャンポンはうどんのように普通にある存在というのだから、どれくらいチャンポンが食べれる店があるのか分からないが、チャンポンを食せる店が特別に他の地域に比べて多いというのは確かだ。

八幡浜のチャンポンは長崎チャンポンのような白濁したスープでなく、澄んだ黄色のスープであるのが特徴であるらしい。鶏ガラスープや魚介をだしにつかっている店が多いとのこと。

ちなみに、この八幡浜チャンポン御三家は、「ロンドン」、「丸山」、「イーグル」と言われている。

この3軒は八幡浜の商店街周辺で歩いていける場所に存在しているので、はじめて食べる際は、商店街周辺のパーキングに車をとめてぶらぶら歩きでどこにするか決めてもいいかもしれない。

八幡浜港から九州へ

八幡浜は九州へ渡れるという旅の中継地として非常に魅力的な場所だ。道の駅みなっとの隣りが、「八幡浜港」である。

九州最大の温泉街、「別府」へは船で3時間。日に6便。別府から少し南にある大仏が有名な「臼杵」にも船がでている。そんな旅情にも誘われるノスタルジーがある町だ。

八幡浜からの便は少ないが、乗り遅れた場合は佐田岬半島の「三崎港」まで車を走らせば、そこからは1時間に1本九州へ向かって船が出ている。そこからだと船で40分、本当に九州は目の前である。

八幡浜港

昭和の時代まではトロール船団で大いに栄えていたという八幡浜。

愛媛の地方銀行である伊予銀行は、明治時代初期にこの八幡浜から始まったという。四国の西の玄関口、伊予の大阪と言われ、九州関西方面への要所であり、銅や海運の商売などで富豪を生み出すという隆盛を誇った時代もあったそうだ。

天然のリアス式海岸に海。海から臨む八幡浜もまた楽しんでみたいと思うのであった。

おまけのおすすめスポット

三崎漁港へと進む国道197号線沿いにある「マルマ食堂」。

お昼時、たくさんの車が停まっており地元の人に人気だということが分かる。昔からある懐かしの食堂という感じだ。

外観からは初めてだと少し入りずらい雰囲気かもしれないが、中に入るとご夫婦2人が手際よく切り盛りされてる清潔感のある気持ちいい場所だ。

刺身定食、焼肉定食、唐揚げ定食、カツ丼、うどん、焼き飯、焼きそば、カレーなどの中に、八幡浜チャンポンもさらりとメニューに入っている(600円)。

魚介ベースのコクうま透明スープ、野菜に豚肉ジャコ天、かまぼこ等と一緒に中太麺をアッサリと頂ける。胃袋にもとても優しそうな味わいだ。

隣の席の夫婦がチャーハンと焼きそばを頼んでいたが見た瞬間食べたくなるようなキラキラしたお品であった(次はあれを注文しよう笑)。価格といい、お店の誠実さが滲み出るような料理だ。写真でみるより実際見てみて食べた方がいいかもしれない。

おまけのおすすめスポット2

国道56号線の長浜方面分岐にある、「バナナ館」。愛媛県伊予市のご当地スーパーである。

バナナは名前の通りメインの売り物なのだろう、安くて身が太い。おばちゃんにおすすめされて思わず買ってしまったのだが、帰って近所のスーパーで買ったものと比べると太さが1.5倍は違って驚きだった。

バナナだけでなく、愛媛の柑橘のたぐいも沢山売っている。野菜もとても新鮮で美味しそうだった。愛媛で加工されたエイヒレとかハギロールなんかも大袋で売っており、お酒のつまみに良さそうだ。

というわけで、今後八幡浜帰りはきっとバナナ館に必ず立ち寄って帰ることになるだろう(トイレも行きやすいし笑)。

筆者は、帰り道も行きと同じ海をみながら同じ道を通って帰った。しかし山道から松山に帰るルートもある。

お泊りできるお城として話題の大洲城。大正時代の芝居小屋が残る内子町。これらも見ながら帰ることができる。

(2023.2月)