松山とお菓子
愛媛県ここ松山は、意外にお菓子の店が多い。
ちなみにパン屋さんは人口あたりの数では愛媛県は日本一らしい(たしかによく見かけるし、普通のスーパーに入っている店でさえ普通に美味しくなんとも嬉しい)。
パンにスイーツ・・・女子が大好きなものだなぁと(笑)
女子旅におすすめ
松山は、女子が選ぶ旅行の場所として全国一位だそうだ。治安もすこぶる良し・・・
猫がのんびりと繁華街のひっそりした緑地の中で昼寝をしているのを見るように、何だかほっとするところがあるのだろうと思う。道後はちょこっとお散歩にもってこいだ。
温泉に入るついでに、商店街やお寺なんかをぶらぶらして。
ちょっと疲れたら少しスイーツを。
天皇家御用達のタルト
今回は、前から行ってみたかった六時屋へ。この六時屋は愛媛県の有名なお菓子であるタルトの店である。天皇家御用達だそうだが、私は愛媛にくるまでその名前を知らなかった(一六タルトやハタダタルトは知っていたが・・・)。
道後商店街のお店には、少し奥に小さな中庭があって運よくそこに座ることができた。お抹茶とタルトがセットになって650円。ふんわりした春の日差しにふんわりしっとりとした上品な甘さのタルト・・・何だかいい感じなのだ。ビバ!道後!(笑)
タルトの歴史
タルトと言えば、ケーキ屋さんで売っている焼き菓子のことだが、松山では「タルト=このでんでん虫スタイルの柑橘風味(基本は柚子)の薄いカステラにこし餡が巻かれたもの」を指す。
郷土菓子としての歴史は、江戸時代、松山藩主松平定行(1650年頃)の時代にさかのぼる。定行公が長崎でポルトガルの今でいうロールケーキに出会い、それに似せて作ったのがこの「タルト」であるらしい。ロールケーキの中身はジャムだったそうだが、当時の日本にはないため、こし餡で代用して作られた。その後は、松平家のみに伝えられてきたが、明治以降(1870年頃~)は、技術が庶民に伝わり愛媛の銘菓となったそうだ。
200年もお殿様たちしか食べられなかったものだと思うと何だか感慨深いものがある。
六時屋は本店もある。