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【伊予の三湯】秋の鈍川温泉一人旅!疲れたら愛媛

伊予の三湯

愛媛県は道後温泉が有名過ぎるが、「伊予の三湯」として道後温泉(松山市)に続き、鈍川温泉(今治市玉川)、本谷温泉(西条市河之内)がある。

最も歴史が古く、日本の三古泉でもあるのは道後温泉だが、鈍川(にぶかわ)温泉も本谷温泉もあまり知られていないが歴史は古い。

鈍川温泉は奈良時代後期から湧き出ているそうだ。

本谷温泉は道後温泉に少々負けている。しかしそうはいっても「飛鳥時代(630年頃)」だ(笑)。

鈍川温泉も本谷温泉も今治藩主の湯治場として栄えた・・・そう、今は昔。

鈍川温泉はなんとなく懐かしいひなびた雰囲気と自然の渓谷と清流と。

なんとはなく一人になりたくて、そんな気分におすすめの場所だった。

何しろ案外簡単にいくことが出来るし、道後から出発するルートは山道ではあるが一応今治まで続く幹線ルートで、意外にもトイレに困らないのだ!(笑)

伊予の三湯 秋の鈍川渓谷・温泉 

道後から鈍川温泉へ

道後(松山市)から出発。

国道317号線を休憩せずに向かえばだいたい40分くらいで鈍川温泉には到着する。」

道沿いには、四国88カ所で有名な「石手寺」、「奥道後温泉」がある。

第1トイレポイントは石手川ダムだ(2Fにあがると案外景色もよくて爽快)。

ニジマスを食することのできる「せせらぎ亭」もある(松山の人がよくドライブがてらランチをしている場所)。

動物愛護センター横には、イートインでパンを食べることのできる「山のパン屋」もある(さくさくのクロワッサンに運がよければ産直野菜もあるかも?!私は朝どれの無農薬野菜を人生はじめて食べた!感動!)。

そして、鈍川温泉のある玉川に入っていくと・・・

玉川湖畔の里という産直市場があるここが第2トイレポイントだ(地元産の季節の野菜や甘味ものが買える。秋は新米!)。

国道317号線は今治へ向かう幹線道路であるので割と車通りはあるが、自然豊かな山の中のドライブを楽しむことができる。

・・・が!!!はじめて行く場合は上記の場所はしっかり見てないと・・・結構なスピートでみんな走っているので・・・見逃す・・・(笑)

鈍川渓谷でお散歩

鈍川渓谷は「森の音」を楽しむ・・・一言でいえばそんな場所だった。

鈍川渓谷は国道317号線を今治に向かって県道154号線を右手に折れる。

いったん国道を離れるととても静かだ。

稲穂とコスモスと。

しばらく道なりに走るとさらに右手に折れる(看板あり)。

数軒の温泉旅館を通り過ぎてそのままひたすらまっすぐ森の道を進んでいく。

鈍川渓谷の最終ポイントは、「森林館」だ。

渓谷の山道をすすんで左手に木の建物と駐車場が見える。トイレもある。

ここでトイレを済ませて散策するとしよう。

このあたりはたくさん散策コースがあるらしい。

しかし、結構険しい雰囲気でもある(一応スニーカーは履いてきたが、温泉が目的でぜんぜんやる気なく来ている笑)。

森林館の管理人さんに教えてもらったちょっとその辺を散策するにおすすめは、「ゆのはなばし」という橋の周辺だ。

その辺に車止めたらいいから・・・と言われたが・・・?そんな場所は確かにあった。

車を3~4台とめることができる。

駐車禁止のマークも何もないので、おそらくその辺路駐でOKだ。

車は2台ほど止まっていたが辺りに誰もいない・・・秋晴れの空に清流の岩にあたって流れる水音・・・とても心地よい。

少し道路をのぼっていくと吊り橋があり、その上から川をのぞむことができる。

吊り橋を渡ると、遊歩道の看板があって、「やまなみ展望台」とある。

シャクナゲの時期(4月下旬~5月上旬)が群生しているらしい(しかしそこまで1時間くらいは歩くそうなので水など準備が必要だ)。

滝のようなごうごうという音ではなく、せせらぎのさらさらという音ではなく、岩に水があたって下に流れる音。急流の川、日本らしい水音。その音の間に鳥や虫の音がきこえる・・・

鈍川渓谷は、渓谷一帯が県立自然公園に指定、えひめ自然100選にも選ばれている。

紅葉のみごろは、11月中旬から下旬。

鈍川温泉の水音をきいていると、とても清々しく疲れがとれていくような気がするのだ。

鈍川温泉の日帰り湯 せせらぎ館

鈍川温泉は、こじんまりとした温泉旅館が数軒ある。

宿泊せずに、日帰り湯を楽しむなら「せせらぎ館」である。

せせらぎ館は鈍川温泉の入り口付近にあるのだが、少し下った場所にあるため見逃しやすいかもしれない。

せせらぎ館は、その名の通り清流の音を聞きながら温泉に入れる。

源泉掛け流しの湯(42.5度)、内風呂(41度)、露天(42度)、サウナ、水風呂があり、外の露天では打たせ湯もできる。

源泉がおすすめ。温度はたかくとも肌触りまろやかに感じられるので意外に熱くない。

そとの景色は見えないのだが、露天風呂の横に、近くの川の音を聞きながら、温泉で火照った身体を寝転がってしずめるスペースがあるの素晴らしい!5~6人は余裕で入れるスペースだ。

丸太を半分に割った枕。

天然木の板の上に寝転がり、丸太の枕で「川の音」を聴きながら・・・自然の空気を裸でこんなにも堂々と感じれる場所って、そうないのではないだろうか。

が!!!男女日替わりで、「川の湯」、「玉の湯」が入れ替わっているらしい!

偶然に今日女湯が「川の湯」だった!ありがたい。

せせらぎ館のロビーは、駄菓子屋とお祭り屋台をイメージしたような雰囲気だ。

2Fにはメダカ博物館もある。沢山のキレイな色のメダカ、思わず見入ってしまった!

子供が描いている絵があったり、カブトムシの土の匂いがしたり。

小さい頃の夏休みを思い出される。

入浴料520円、シャンプーリンスボディーソープなし(100円で買える)。ロッカー使用料に10円かかる(10円はかえってこない)。

せせらぎ館でゆっくりしすぎて夕方になってしまったのだった(笑)。

おすすめ立ち寄りご飯~松製麺所

松製麺所 玉川店。

せせらぎ館より国道317号線にもどってしばらく今治方面へ進んでいくとある。

鈍川温泉から車で10分もかからない。

今治の讃岐うどんの名店だ。昼はひっきりなしに人が入っていく。

揚げたてのてんぷらに薄めの汁。

とても清潔感あふれる店で心地よい。

14時30分で営業は終了する。

おすすめ立ち寄りスポット1~天神社

天神社。

国道317号線、玉川湖畔の里、対面にある。

天神社は玉川湖に囲われて建っていて、入ると湖の中にあるように感じる。

道沿いから見ただけでは想像できない景色だ。

歴史は古く、約1100年前、平安時代から奉られている神社。

静けさと水辺の空気感、簡素ながらも手入れされている古き日本を感じられる場所。

一段降りた少し離れた水辺ではキャンプもできる。

おすすめ立ち寄りスポット2~玉川近代美術館 

鈍川温泉から今治方面へ車を走らせると右手にファミリーマートがある。

そこを右手に入ったところに玉川近代美術館はある(今治方面から行くとファミリーマートを左手に折れる)。

お昼ご飯を食べた後の腹ごなしに丁度よい。

私が行ったときは、ダリやシャガール、ピカソもだったか?その他にも有名な画家の絵が飾っていった。

正直驚いた。

国宝も所蔵している(ちょうど展示の最中だった!ラッキー!)。

近く(?)の奈良原山の神社から出土された平安時代のものだそうだ。

この国宝を見て、この玉川という場所は、山の中ではあるが開けた土地があり、水が豊富で稲穂が実り、人々が1000年いのちをつないできた土地と人の力があるのだろう、となぜかそう思った。

中庭も美しい。

入館料520円。