松山道後秋祭り
秋の収穫の季節がやってきた。
ここ愛媛では10月は秋祭りで大忙しだ。
今年は念願の「松山道後秋祭り」にいっていってきた。
前日から道後温泉のホテルに泊まり準備は万端!(朝行くとなると駐車場の確保が問題だからだ)。
道後の秋祭りは10月の第1週目だ。
3日かけて行われる。
見所はなんと言ってもケンカみこしと言われる鉢合わせ(はちあわせ:みこしのぶつけ合い)。
最終日の当日は、午前5時半より宮出し(みやだし:みこしが伊佐爾波神社から出る)。
6時半から鉢合わせ。
私は、6時くらいに鉢合わせの会場の道後温泉駅前へ行ったのだが、かなりの人が来ていた(後でテレビを見たら、5時半から宮出しがはじまるのですでにその頃にはかなりの人数だ)。
鉢合わせは前半後半戦とあり、8グループがみこしをぶつけ合う。
8町会(はっちょうかい)とその名前通り、8つの町が競い合う。
もてこい、もてこい、というかけ声、みこしがぶつかり合う時の「ガツーン」という聞いたことのない大きな生音に感動だった。
しかし・・・!!
20メートルくらい先にみこしとみこしのぶつかり合いが行われているのはわかるのだが・・・!全然前が見えない(笑)。
本気で見ようと思ったら、観戦できる壇上の座席に座るか、5時より早くいって前から3列目くらいを確保しないと厳しそうだ(ちなみに私は10列以内にはいたはず。みこしの上の人しか見えませんよ~笑)。
大きな観戦テレビもあるのでそこで楽しんでいる人たちもいた。
椿の湯へ
6時半から鉢合わせがはじまって、前半戦が終わったのが7時半だった。
8グループが1対1でぶつかり合う。
4回戦、1時間という計算だ。
後半戦までの休憩を待ち、後半戦を見ていたら9時くらいとなるだろう。
ホテルでゆっくり朝食を食べたりもしたい。
というわけで、人が多くならないうちに、今まで入ったことのない道後温泉「椿の湯」へ移動することにした。
道後温泉は、「本館」「別館・飛鳥の湯」「椿の湯」と3つの公衆浴場がある。
本館がいわゆる道後温泉のシンボル的な温泉で、朝6時半の開館前から人が行列していたほどの人気だ。
道後に人生ただ1回しかこれないなら、この「本館」を体験するべきだと思う。
3階建の日本建築。
入り口は庶民と天皇家用にわかれている。
明治の初期に時の道後湯之町初代町長が、100年後の道後の将来を見据えてこの姿に改築した(「松山道後秋祭り」では白いはっぴが湯之町)。
地域おこしの原点のような場所だ。
・・・が、施設がいいのは、実は「別館:飛鳥の湯」かもしれない(笑)。
さて、「椿の湯」に話を戻そう。
椿の湯は飛鳥の湯のそばにある。
少し地味な雰囲気の入り口ではあるが、実際お湯に入っているみると、道後温泉本館のように中央にお湯があり、頭にタオルを載せてお湯を楽しむスタイルで一緒だ。
椿の湯は地元客に人気、といわれている。
その理由がわかった!!
小さいながら外に出られるスペースがあり、そこに腰掛けてゆっくり火照った身体を休めれば、何度もお湯を楽しめる。
道後温泉全体的にお湯が熱めに設定されているのでこれはありがたいのだ。
お散歩スポット~松山神社
さて、さらりに椿の湯につかって、ホテルへ帰る。
そしてゆったりと朝食を食べていると・・・
なんと、神主さんと子供のおみこしがホテルへやってきた。
見ると、はっぴに「松山神社」と書いてある。
近いのかな?と思い、腹ごなしにお散歩することに。
道後の観光ブックにもあまり大々的には記載されていないが、とても清々しいいい場所だった。
坂を上ると松山城がのぞめる神社にたどり着く。
松山は司馬遼太郎著「坂の上の雲」の舞台にもなっている。
坂の上の雲は、日露戦争で活躍した松山出身の秋山真之、秋山好古、そして俳句で有名な正岡子規の物語だ。
なんというか・・・この松山神社の坂道を上り、そして空と雲と、その間に浮かんでいる松山城を見ていると、あのタイトルはこの松山神社から臨んだ景色をタイトルにしたのではないだろうか、などと思ってしまう。
愛媛県の指定重要文化財であるとのこと。葵の御紋が迎えてくれる。
徳川家康公と菅原道真公をまつる神社である。
松山神社へ登る裏道を発見
案外道が入り組んでいるのだが、偶然にも?神社へ登る山道を見つけたりなんかして(文教会館を目指してGoogleマップを見ながら進めばいけると思います。お寺の近くの山の斜面に道が・・・!)!!
スニーカーならいける!!!(笑)意外と整備されており、日常使われているのではないかと思う山道だった。
帰りは迷子になりそうだったので、神社から参道を下って左に曲がり、また文教会館目指して来た道を帰ったのだった。
立ち寄りご飯~すし丸
実は、以前から食べてみたかったものに、「松山ずし」がある。
普通のばら寿司と何が違うのかと思っていたが・・・・
食べてみると、納得!
甘く、やさしい酢が立たない食べやすい酢飯、ああ、松山の味だなぁ・・・という感じだった。
私は、この松山の酢飯が好きだ。いなり寿司も別に好きでも何でもなかったが、松山に来て好物となった(笑)。
ちなみに、俳人正岡子規もこの「松山ずし」を自慢していたそうだ(笑)。
今回食したものは、穴子やキハダや錦糸卵がのっているもの。ネタは色々店によって違うだろう。
すし丸は、道後温泉本館目の前にあり、立地もよく立ち寄りやすい。
本店は松山市街中心、二番町にある。
松山の郷土料理を食べることのできる店として有名どころである。
(参考)
今回宿泊したホテルは「道後 山の手ホテル」だ。シングル1泊で朝食付、道後温泉の好立地で10,000円くらいで宿泊できる場所は他にないのではないだろうか?ビジネスマンなどの利用も多いそうだ。内湯は珍しいロウリュウサービス(お湯をかけて蒸気出して温度を上げるサウナ)がある。お湯は洗面器で自分でかけるのだが、かけ過ぎに注意である(笑)。「じゃらん」で予約。